猫になりたい

つつがなく生きておる

春といふもの

シンプルにつらい。

 

最近日差しがぽかぽかしてたり、夜の空気がしっとりしていたりと、春を感じること多々。それにつられて思い出される在りし春の日々。

 

例えば、

3学期制だった小中高。1月は行く、2月は逃げる、3月は去るの通り慌ただしく過ぎていく3学期。このクラスで過ごせるのもあと少しと噛み締めつつ受ける授業とか。

例えば、

今までお世話になった顧問が転任してしまうことにショックを受けながら向かう春休み中の部活とか。

慕っていた先輩がいなくなってしまうのに、特に何も言わずに終わってしまった卒業式とか。

春休み、車で連れられて親の出身地で見た夜桜とか。

小中高大の変わり目で生活が大きく変わるのを恐れ控えながら過ごす春休みとか。

 

そういったものが、「春」を感じた瞬間にドッとおしよせてくる。しかも年々重さを増しながら。

 

そして今年は。やはりお世話になった先輩方との別れが待っているが、コロナのご時世、お別れ会的なものを開くわけにもいかず。さよならの儀式さえさせてくれないこの感染症はとても残酷だね。それでも、このさよならを言えなかったことでさえ、春のひとつになっちゃうのかな。

 

そんなわけで、春はつらい。